【ノンアルカリカラーとは何か】
◉アルカリを使わない意味と弱酸性の特性
ノンアルカリカラー(弱酸性カラー)とは、従来のヘアカラーに必ず含まれるアルカリ剤を使用せず、pHを弱酸性に保ちながら染色する仕組みを持ったカラーリングです。
アルカリカラーでは、キューティクルを強制的に開いて染料を浸透させるため、どうしても髪内部のたんぱく質や脂質が流出し、ダメージや乾燥、退色の原因になります。
また、頭皮への刺激やヒリつきもアルカリ剤によって引き起こされやすいのが特徴です。
ノンアルカリ処方ではアルカリを使わないため、キューティクルの開きを最小限に抑え、毛髪内部の成分を保護しながら染料を浸透させます。
その結果、
・髪の潤いと手触りを維持しやすい
・カラー直後のパサつきやゴワつきが軽減される
・頭皮への刺激や不快感が少ない
といった効果が期待できます。
◉設計思想とケア効果
ノンアルカリカラーは単に「傷みにくい」だけでなく、年齢や施術履歴によって変化した髪の状態に対応することを目的としています。
弱酸性処方に加えて、植物由来成分やトリートメント成分を高配合しており、染めながら同時に髪質ケアを行うことが可能です。
ノンアルカリカラーは、「髪や頭皮へのダメージを抑えながら、美しい色と質感を両立する」ことを重視したメニューです。
明るさを大きく変えるのは得意ではありませんが、既染部の色味補正や質感改善には非常に有効であり、「ダメージを抑えながら色味調整できる」という点が最大の強みといえます。
【このカラー剤の特徴・強み】
◉鮮やかな発色と色の沈みの抑制
通常ノンアルカリカラーでは、色が濁りやすく、既染毛では沈み込みが出やすいのですが、shi-ki.のノンアルカリカラーはこれを抑制する設計です。色の濁り・沈み込みを抑え、より鮮やかな色味の表現が可能です。
◉植物由来成分高配合+トリートメント成分
植物由来成分が高割合で配合されており、またトリートメント成分も含まれているため、染めるたびに質感・手触りのケアが期待できます。
【メリット・デメリット】
◉メリット
・髪と頭皮への負担が少ない → 刺激やヒリつき・色のダメージ感が軽く抑えられる
・色の濁り・沈みが少ない発色 → 明るめのニュアンスカラーもきれいに見える
・トリートメント成分配合で質感アップ → 継続使用で艶・滑らかさが増す
◉デメリット
・明るさ(トーンアップ)は、ほぼできない → 髪を明るくすることを希望の場合は、アルカリ系カラーが必要になります。
・色持ちはアルカリカラーと比べてやや短めになる可能性あり。
・既染毛・履歴毛での色の入り方が、アルカリカラーに比べて少し弱い
【こんな方におすすめ】
◉カラーの退色が気になる方
繰り返しのカラーや紫外線の影響で、髪色が抜けて明るくなりすぎてしまった部分に最適です。
ノンアルカリカラーは既染部の色味を自然に補正し、沈み込みを抑えた透明感ある色合いをプラスできます。
◉中間〜毛先にダメージが蓄積している方
アルカリ剤を使わないため、すでにダメージを受けている部分に余分な負担をかけません。
乾燥・パサつきやゴワつきが気になる毛先も、潤いと柔らかさを取り戻しやすくなります。
◉ツヤや手触りを改善したい方
植物由来の保湿・補修成分が髪内部に働きかけることで、退色やダメージで失われた艶やかさを取り戻し、指通りの良い仕上がりへ導きます。
◉繰り返しのカラーで髪の質感が気になってきた方
定期的なアルカリカラーに比べてダメージを抑えられるため、「根元はアルカリでカバーし、既染部はノンアルカリで補正」という使い分けにより、長期的に髪のコンディションを守ることができます。